TECHNOLOGY

BMCエアフィルターのテクノロジー

BMCエアフィルターの機能・特徴

一般的に、純正品の多くが「乾式」タイプのエアフィルターを採用しています。乾式フィルターの多くは紙や不織布(ふしょくふ)を使用、このタイプはろ過性能も優れ、比較的空気の透過性もあります。またコスト面でも非常に優れます。

これに対して、BMC製エアフィルターは「湿式」タイプを採用しています。コットン製のガーゼを使用した多層式構造に、専用オイルを塗布することで性能を発揮。優れた透過性、ろ過性、保持性を維持します。

<透過性>フィルターを通してどれだけ多くの空気を通過させられるか
<ろ過性>空気と共に吸われる異物を通さずにキレイな空気のみを通す
<保持性>フィルターで捉えた異物を捉えたまま離さず空気の流れを妨げない

コットン製フィルターは、上記の透過性・ろ過性・保持性の3点において、全ての点で乾式フィルターの性能を上回ります。

ホコリやゴムやその他のゴミは、全てマイナスの電荷を帯びているため、オイルを塗布した湿式フィルターを空気と共に通る際、プラスの電荷を持ったコットンにより捉えられます。
捉えられた異物はオイルが塗布されたコットン繊維の強力な保持性により留まり続け、空気の流れと通過を妨げません。こうして様々な異物を防ぎながら、吸入抵抗も最小限に留め、最大限の空気の通過量を維持することが可能になります。

すなわち、BMCエアフィルターを使用することにより、エンジンにとって最もフレッシュで吸入抵抗の少ない空気を常に供給することにつながり、エンジンの性能維持を最大限に保ちます。
高度な集塵能力と空気の吸入量増加といった相反する要素を実現させるために、流体力学に基づいた設計と一体成型技術など、全ての工程を自社生産で実現させています。

また、製品の全ては再利用が可能で、専用のメンテナンスキットで洗浄して、適切なオイルの塗布を行えば何度も使用することが可能。何度も再利用できるという事は、エアフィルターの性能面維持という点だけにとどまらず、余分な廃棄物を出さないという点で環境性能にも優れています。

FAQ(Q&A)

乾式フィルターと湿式フィルターの違い

・乾式フィルター:
コスト面とろ過性能には優れるが、空気の透過性はそれほど優れない (吸入抵抗は少なくない)
材質には紙や不織布、ポリエステルなどを使用

・湿式フィルター:
コスト面では高価だが、空気のろ過性能及び透過性など全ての面において優れる (吸入抵抗は少ない)
再利用が可能で長期間の性能維持が可能
材質にはコットンやスポンジを使用して、オイルを併用

※乾式フィルターにおいては、ポリエステルなどを使用した透過性に優れた製品も存在するが、ろ過性及び異物の保持性おいては湿式のオイル塗布製品の方が優れる

湿式フィルター使用による悪影響は?

以前、湿式フィルター使用によるオイル付着でエアフロメーターが故障するという話が多く出回りましたが、メーカーが使用製品の検証をしたところ、湿式フィルターを使用することにより、エアマスセンサーにオイルが付着して故障するといった事実はありませんでした。
多くの原因は、センサー組込時のシリコングリスやブローバイやリターンオイルが付着によるものだったり、粗悪なフィルターによりダストがセンサーに当たっての故障など。

純正形状とダイレクトタイプ、ボックスタイプの長所と短所

・純正形状:
純正品との置き換えなので、温度や湿度変化の影響を受けにくく、安定した吸入が行える。
形状が同じの為、大幅な空気の増量は望めない

・ダイレクトタイプ:
スペースが許せば比較的容易にフィルター容積を大きく出来るので、大幅な吸入量の増大を望める。
純正の様に吸入経路を使用しないため空気溜めが無くなるので、低速トルクが減少したり、剥き出しタイプの場合は熱の影響を受けやすい。
BMCの場合はカバー付きタイプがあるので、熱の悪影響は最小限。

・ボックスタイプ:
車種別専用設計なので全てにおいて性能高向上を望めるが、高価。

BMC製品ラインアップ

・パネルフィルター(純正交換用フィルター):
パネル/円筒型フィルターは“純正交換用”フィルターとも呼ばれ、車両に装着されている純正エアフィルターを交換するものです。高性能材料で出来ているため、空気流量を増やすと同時に高効率的なろ過を可能にします。

・コニカルフィルター:
コニカルフィルターを取り付けるためには、純正のエアボックスを取り外し、エアフロセンサーまたは、その手前のインテークパイプに取り付けます。最高の性能を追求するためには、コニカルフィルターをエンジンルーム内の熱源から守ることが重要です。また、BMCは同じシリーズTWテクノロジーをも開発してきました。これはフィルター表面積を増やすことによって差r谷空気流量を増やすものです。えんじんへの空気流量を増やすことで性能向上、そしてスポーティーなサウンドが得られます。

・DIA:
ダイナミックインテークエアシステムは、“CDAジュニアキッド”と呼ばれます。これはCDAを同じ原理で機能しており、動的な空気圧を利用することで空気流量を増やし、吸入効率を向上させます。

・CDA:
カーボンダイナミックエアボックスは、純正のエアボックスを取り外し、置き換える形で車両に搭載されます。この革新的なシステムは、カーボンファイバー製エアボックスとエアフィルターからなります。
CDAシステムは、車両のスピードによって発生する動的空気圧力をエンジンに導くものです。空気は高い圧力でエンジンに導かれることで、吸気過程が向上します。カーボンファイバー製のエアボックスは高い遮熱性を持ち、エンジンが吸い込む空気が過熱されるのを防ぎます。この製品によって得られる特徴として、性能向上、スポーティーな吸気音、レーシーなエンジンルームが得られます。

・OTA:
高いフィルター効率とパワーロスの低減。最大の空気流量と、空気から異物を確実に取り除くフィルター性能。その楕円形状は高い取り付け自由度を持ち、内部のエアアウトレット側にある“トランペット”と呼ばれる部品は、その形状から得られる動的な効果によってエンジンに入る空気流量を更に増加させます。このシステムによって吸気過程における圧力損失は最低限にとどめられ、車両のスピードによって得られる動的な圧力が最大限に活用できるのです。このエアボックスは最大限の密閉性を約束するシールシステムが備えられ、どんな速度でも圧力が逃げない構造になっています。

・CRF:
カーボンレーシングフィルターは、BMCの最新の高性能スポーツエアフィルターで、ストリート、レーシング両方に向けて設計されています。100%カーボンファイバーでできた構造体に、コットン製のエアフィルターエレメントが収められた設計になっています。エアフィルターの役割は、エンジンを空気の流れの中に含まれている異物から守ることにあります。こうした異物はエンジンを摩耗させ出力を低減させますので、エンジンが吸い込む空気は出来るだけ綺麗でなければなりません。空気は燃焼に不可欠なものです。空気の量が多く、燃料との割合が理想値に近いほど良い燃焼が得られ、エンジンの効率が上がります。より良質で効率的な燃焼が行われ、結果として優れたエンジン出力が得られるのです。実際、BMCの多層コットンフィルターエレメントは、非常に小さい圧力損失(フィルターの前後での圧力の差)で、高いフィルター効率を確保しています。これによって、パワー(HP)とトルク(Nm)の両方が向上するのです。

※全てのBMCフィルターは、製造段階でオイルが塗布されており、メンテナンスの時期が来たらBMCのクリーニングキットを用いて洗浄し、オイルを塗布することで再使用することが出来ます。

製品保証

製品ご購入から6か月間(エアフィルター本体又はキットエアフィルター本体のも対象)
※付属品除く

保証期間において、通常使用における不具合に関してのみ無償修理もしくは交換させていただきます。
次の場合は保証対象外となります。保証期間経過後。購入時のレシートや購入日を証明出来ない場合。
対応車種以外の車両への装着。適切な取付がされていない場合。
レースやスポーツ走行など、通常走行とな見なされない使用。その他、弊社が通常使用とは認められない場合は保証外となります。
また、取付工賃・送料・交通費等、製品本体以外に関しては全て保証対象外となります。